【感想】あなたは、なぜ、つながれないのか
【書評】と書くと偉そうな感じがするので【感想】と書くことにした。
私が「ラポール」という言葉を知ったのは、金属若手技術士の会(通称、Yes Metals)の会報誌の中で、ラポールについての講演を読んだことだった。そして先月、Yes Metalsの100回目の会合の時にラポールに関する説明の講演があったため、興味を持った。
ちなみに、その時の講演者は12月に本が出版されるとのことなので、そちらについても注目していきたい。
「ラポール」とは
言語学,心理学用語。主として2人の人の間にある相互信頼の関係。すなわち,「心が通い合っている」「どんなことでも打明けられる」「言ったことが十分に理解される」と感じられる関係。
(引用:ラポールとは - コトバンク)
とのことだ。
本書は1,2章は導入、第3章からが本論になっている。amazonのレビューにある通り、1,2章は癖が強いので3章目から読んでも良いかもしれない。
コミュニケーションを見直す方法として、自分の動き、心情をよく観察することとある。コミュニケーション中の自分が他人からどのように感じ取られているかどうかがもまた重要なことのようだ。
更に、進んだコミュニケーションの取り方として自分と相手の内外をよく観察しながら話すトランス(あるいは同調)という段階の解説がなされている。
私のコミュニケーションはまだ自分の観察が十分にできていないし、第一人と話す時は緊張してしまうので、まずは緊張をほぐす段階から始めて一歩一歩段階を踏んでいきたいと感じた。
(ラポールの講演のなかで、席の隣の人と手をたたきあったりする「実践」があったが、その意味もきちんと書かれており、ようやく納得した。)